母子家庭でも私立高校に進学できるか? 1. 返済不要の支給金

小学生だったムスメもいよいよ来年は高校生。
これまでムスメには何度か言ってきました。

よい

すごく申し訳ないんだけど、基本的に公立で頼む

実際ムスメも第一志望公立高校で考えてくれていたのですが、1学期の終わりの三者面談で担任の先生に言われました。

担任の先生

滑り止めの私立も決めておいてくださいね。
とりあえず夏休みに学校見学に行ってみてください

ぶっちゃけ公立高校じゃなきゃ無理!と思っていたので、私立高校なんて全然考えてなかったんですよ。
でも、滑り止めもなしに受験するプレッシャーを考えれば、私立は受けた方がいいですよ、という塾の先生からのお言葉もあり、私立も念の為と検討することにしました。

ムスメと話しながら何校かピックアップした中で最初にお伺いした私立高校の説明会。
ムスメの希望がまるっと叶いそうな素晴らしさ。
……いやまあ学校のホームページや紹介動画を見るにつけ、ムスメが絶対気に入るだろうなと思っていたんですけどね。
ワタシもここなら絶対ムスメの学力諸々伸びるし、楽しいだろうなと思ってしまいました。

どんな高校かはいったん置いておくとして、これまで高校は公立でと決めてかかっていたので、私立についてはまったく考えておらず入学資金についても「まあダイジョブでしょ」と高をくくっていたワタシ。

とにもかくにもと急いで助成金や奨学金について調べ始めました。

目次

国の高校無償化というアレ!高等学校等就学支援金制度

まず真っ先に確認したのがこの支援金。
いわゆる国の掲げた『高校の授業料実質無償化』というあれですね。
この制度は、返済不要の支援金となります。

文部科学省のホームページに、公的情報として記載されています。

高等学校等就学支援金制度を利用するための要件

この制度を利用できるのは、基本的に世帯年収が約910万円未満の世帯です。

全日制公立高校への進学の場合→上限11万8800円支給
 
全日制私立高校への進学の場合→上限39万6000円支給

 
*通信制や高専などの場合は別途上限規定有

*下記は高校に進学する子どもが1人の母子家庭・父子家庭で他に扶養家族がいない場合を想定しています。
*子どもが複数人になると世帯年収目安が違ってきます。

11万8800円支給の対象39万6000円支給の対象
世帯年収
~約910万円
世帯年収
~約590万円

なお、上記の世帯年収は目安で、実際きちんと確認するには下記となります。

市町村民税の課税標準額×6%-市町村民税の調整控除の額<15万4500円
 →最大39万6000円

*市町村民税の課税標準額×6%-市町村民税の調整控除の額<30万4200円
 →最大11万8800円

つまり、要件をクリアするならば、私立高校進学にあたって最大39万6000円の支援が得られます。

高等学校等就学支援金制度(国の制度)の対象

高等学校等就学支援金制度(国の制度)の対象となるのは授業料のみです。

なお支援金は直接学校へと支払われるもので、保護者を介しません。

ひとつ注意点があって、公立高校への進学であれば手続きすれば支給額分授業料が相殺という扱いになるのですが、私立高校の場合はいったん保護者が立て替えて学校に納付しなければいけないという可能性があるそうです。
この要件は私立高校個々によって異なるので、事前確認必須ですね!

ムスメの志望校の場合。
高等学校等就学支援金は11月に金額が確定して学校に入金されるようです。
そのため、11月まで毎月分割で授業料の支払いが、支援金がないものとして本来の月額で続きます。
例えば授業料が60万円だとしたら、12ヶ月で割って1ヶ月あたり5万円😱😱😱
11月までは毎月5万円の引落が行われ、12月以降差額請求となるそうです。
ということで、11月まではどうにか手元資金で凌ぐ必要があります。

国の制度に加算で利用できる自治体の私立学校学費支援制度

神奈川県の場合

国の『高等学校等就学支援金制度』とは別に、神奈川県では『私立高等学校等学費支援』の制度があります。

年収700万円未満の世帯の場合だと、高校の授業料が最大で45万6000円まで支援されるという制度です。
授業料だけでなく、入学金についても年収270万円未満なら21万円まで、年収750万円未満なら10万円まで支給と近隣と比較してもとても手厚いです✨

が。

神奈川県在住で、神奈川県内の私立高校に進学した場合のみ対象。

……ムスメの志望校、県外でな。。。😂

これが東京都在住だと近隣県に進学する場合にも適用される制度があるんですよ。

東京都の場合

東京都は、東京都在住であれば近隣県に進学する場合でも助成対象となります。羨ましい!

千葉県の場合

千葉県は、千葉在住でなくても千葉県内の高校に通っていれば助成が受けられるようです。(除、通信制高校)

埼玉県の場合

埼玉県は神奈川県同様に、県内在住で県内私立高校に進学の場合のみですね。

私立高校進学にあたり支給されるお金だけで進学可能か?

さて、ここまで返済不要の支給金についてざっと調べてみました。
では、これで安心して私立高校に進学できるか?について考えてみたいと思います。

まず前提として。

高校無償化支援金の対象は授業料のみ!

ここを踏まえて費用の整理をしていきます。

高校進学でかかる費用

最初に高校進学にあたりかかる費用について整理してみます。

高校のガイドブックなどを見ると下記のような初期費用がかかることがわかります。

受験料1~3万円
入学金約16万円(令和元年度平均)
施設費用約14万8000円(全国平均)
制服や体操着など指定品の購入コートだけで10万かかるところもあれば、10万で一色揃うところもありピンキリ

上記に加えて、教科書代やタブレット代なども初期費用、または入学後まもなくの支払いとなるようです。

ムスメが志望している私立だと、教材費+タブレット代で約23万円、制服や体操着他で13万円、それ以外にローファーなどの購入が必須となります。

私立高校によってかなりマチマチにはなりますが、入学時にかかるお金は平均でざっと50万円↑といったところでしょうか。
それに加え、学校指定外のものをあれこれ購入することを考えると結構な初期費用を要しそうです。

初期費用以外にかかるもの

高校生ともなれば、公立の小中学校に通うのと違って電車通学もありえますよね。
となると、定期代もかかります。
住んでいる場所により、駅の近くの駐輪場利用代金もかかりそうです。

それから大きめの金額ともなれば、やはり修学旅行費積立でしょうか。
国内ならば10万円台、ないしはそれ以内ということもありそうですが、海外の修学旅行ともなると30万、40万とかかることもあるとか。
入学時にまとめて請求とはならないながら、毎月の積立額はそれなりになる学校が多そうです。

これらは当然、先に記載した支給金の対象外です。

部活に入ればその用具を揃える、ユニフォームを買う、遠征費用など、なにをやるかによって結構な費用感になりそう。

あとは、お小遣いですね。
学校によってはアルバイトが禁止だったりしますし、自分が高校生だった頃を振り返っても中学生と違って高校生は友達同士でご飯を食べたり、遊びに行くことが格段に増えるはず。
現状の月々のお小遣いからアップさせなければです。
余談ですが、今我が家のムスメへのお小遣いは月に2000円です。
別途学用品や友達とのお出かけなど、内容に応じて都度渡しています。
高校生になったら、とりあえず月5000円……じゃ足りないかなぁ?🤔

まとめ

高校の進学にあたり、年収によっては授業料は支給金である程度の額が見込めそうです。
国からの支給だけでなく、自治体ごとの補助を考えると授業料については心配ないという学校も多そう。

が、それはあくまでも授業料のみ

 
高校への進学は、

・授業料は支給金でおさまるのか、どのくらいオーバーするのか
 
・授業料以外の初期費用がいくらかかるか

 
・入学後、月々いくらかかるか(支給金が何月から適用されるのか)

 

これらを踏まえて、私立も選択肢に入れられるか考えるようになりそうです。

うちの場合は、初期費用と11月の支給金の反映を待つまでがちょっとキツイ……。。。

ということで、次回は支給(返済不要)でなく、返済を要するものについて考えていこうと思います☺️

お読みいただき、ありがとうございました。

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