ムスメの高校受験で驚いたことのひとつに、学校説明会があります。
私自身が中学3年の時は学校説明会には行ったことがなくて、気になる高校の文化祭に2カ所くらい行っただけなんですね。
しかも、私立の単願推薦で見に行ったこともない高校に進学したという多分当時でもイレギュラーなルートだったと思われ、そのため学校説明会というものをろくに認識していなかったがゆえの驚きかもしれないのですが。
今回は高校受験における学校説明会についての必要性などについて、書いていこうと思います。
高校受験 学校説明会はいつ行く? 必ず行く?
ムスメが中3になった時、まだ志望校は決まっておらず、それでも夏休み頃にはどこか見に行って2学期の頭には志望校決めておかないとなぁくらいには考えていました。
まだ『絶対公立行って欲しい』と思っていた頃です。
神奈川県は『全公立展』という神奈川県立など公立高校の合同説明会が毎年6月頃に、パシフィコ横浜で開催されます。
まったく志望校が決まっていない!でも公立には行ってほしい!
などという場合、この全公立展に参加して多少目星をつけ、学校説明会の申込みをするという方も多いようです。
ところが、ここ数年、全公立展はコロナの影響で開催されていませんでした。
2022年6月の全公立展もコロナ禍で中止となったのです。
ちなみに、このような情報は塾に通っていると塾経由でも入ってきますが、公立高校に関する総合的な情報であれば神奈川県のHPに掲載されます。
カテゴリ的には『ホーム > 教育・文化・スポーツ > 教育 > 高校教育』です。
事前予約制なので、4月とか5月くらいからはちょこちょこHPをチェックするといいです。
各学校のHPにも掲載されるのですが、これが学校によって掲載のタイミングに結構ひらきがあるんですよ。
志望校が決まっているなら学校のHPをチェックするのはもちろんなんですが、全体説明会的なものに参加したいということであれば、神奈川県のHPをチェックするのがお勧めです。
さて、そこで流れ去った公立高校の説明会。
これでちょっと油断しました。
今年もコロナの影響で、説明会はあちこち中止だったり、オンラインだったりするんだろな、って。
実際前年にあたる2021年度は学校説明会は軒並み中止、学校の紹介動画を見てね!というようなものも散見されました。
今年も似たようなものかしら……と思っていて、夏休みが近づいたある日、ムスメが言いました。
ママ~
夏休みの宿題で、学校説明会に3カ所行くっていうのがあるんだって
言われた時はそうなんだ~くらいに思い、じゃあとりあえずムスメの希望を聞いて出かけるか……と学校のHPを見に行ってびっくり。
夏休みの説明会、軒並み満了してる!!
夏休みの学校説明会は、授業体験や部活体験をできる場合が多くて人気が高いんですね。
当然人数制限のある事前予約制ですから、あっという間に満了締め切りしてしまうんです。
お気づきでしょうか?
夏休み寸前に、さてと、じゃあひとつやふたつ学校見学しておくか、では遅い!
ゆとりをもってのんびり吟味するなら中2から。
中3になってからでも、1学期スタートしたらすぐに各学校の説明会や授業体験のスケジュールを確認するくらいがいいです。
そして、募集開始日の開始時間で速攻予約するくらいの気持ちでいないと、人気のある高校の授業体験予約などすぐに締め切ってしまいます。
このあたり、上の子がいる家庭だとさすがに知っていて動きが早く、うちは見事に出遅れ組でした笑
少なくとも中3の新学期が始まったら、ゴールデンウィークくらいまでにはいったんスケジュール感や昨年度の説明会開催日程がどうだったかくらいは確認したほうがいいです!
学校説明会には行くべきか?
最初に結論を言うなら、行ったほうがいいです。
本命や志望度が高い高校なら、親もついて行くほうがいいです。
公立高校が第一志望の場合でも、滑り止めに私立を受験する方が多数派ですし、中学の先生にも子どもの精神安定のためにそう勧められます。
その私立について、一般受験して受かっておくというのも方法ですが、併願推薦をとっておくという手もあります。
公立を受けますが、落ちたら必ずこの私立に入学します!というものですね。
この『推薦』について、学校によるのですが『学校説明会に参加したことがあること』という条件を掲げていることがあります。
学校ガイドで基準の内申点が取れてるから、ここの推薦もらっとこ、と思っても、その学校の推薦条件に学校説明会に参加したことがある、というものがあると推薦は貰えません。
それともうひとつ。
学校ガイドに書かれていることと、実際見て、聞いた時のギャップですね。
私はムスメといくつか私立高校の説明会に参加したのですが、国際科があったり高い英語教育を謳っているところを目安に学校を選定して参加しました。
見に行ったどこも、これからの国際社会を…的な文言が学校のHPに並んでいます。
実際、英語以外の授業も英語で行います、という学校もちらほらありました。
説明会に参加しても、そういう説明もあり、そうかと思っていたのです。
が。
説明会の後には個別相談会を設けていることが多いです。
ムスメの内申票を提示しながら、この学校を受験する場合…などというお話しをします。
ある高校で、たまたま英語の担当をしているという先生が相談担当になってくださいました。
事前情報、説明会の内容などを踏まえて、ムスメは期待満点だったのですが、すぐにガッカリに変わりました。
学校の英語教育を中心に質問をしていたのですが、とにかくその先生がそっけないのです。
親の欲目を差し引いても、ムスメはその高校の基準は十二分に満たしていましたし、英語も常に5をキープ。生徒になる可能性がない子でもないはず。
でも、いくつか質問してわかりました。
その学校は確かに英語に力を入れているかもしれないですが、『受験英語』に力を入れているだけで、国際社会に出て行って通用する……的な英語教育は考えていないと言うのです。
もちろん学校の方針はそうではないのかもしれませんが、実際の英語教諭がそう思っていないのではお話になりません。
速攻候補校からははずしました。
当たり前のことではありますが、見に行って、話しを聞いてみないとわからないことってあります。
学校説明会には足を運んだほうがいいです!
学校見学でうちがチェックしたいくつかのポイント
大抵の説明会では
1.全体説明会
2,学校内見学
3.希望者のみ個別相談会
という流れで開催されます。
学校にもよると思うのですが、子どもは私服も可、でも制服を着てきている子が多かったので、制服を着ていくのが無難です。
保護者はスーツを着ている人は多くなく、オフィスカジュアル程度の服装がほとんどでした。
先に書いたような例もあるので、個別相談会にはなるべく参加して、より具体的な雰囲気を探る方がいいです。
内申書を持って行くと、その時点で推薦基準などがHPに出ていなくても、推薦が可能かどうかの話しまでできました。
ちなみにムスメはこの個別説明会で、特待生のOKを貰えました。
よく内申書で重要なのは3年の2学期と言いますし、その通りなんですが、3年の1学期の成績で推薦をくれるところもあるので、中2の終わり、3年の1学期からすごく頑張っておいて損はないですよ!
学校内見学では、設備についての説明がありつつ回るのですが、うちは下記についてチェックしていました。
・図書室の蔵書と月の新着図書の量
・教室の掲示物
・ロッカーの使われ方
・トイレ
校舎や設備の古さは仕方ない部分もあるのですが、図書館の蔵書量や新着図書の量については、学校がそういうところにちゃんと予算をかけてくれているのかな?というのが気になりまして。
うちは英語教育に力を入れているのかを最重要点で見ていたので、洋書の蔵書量もチェックしていました。
実際進学を決めた高校では読みたい本が多かったのか、ムスメが目を輝かせていました✨
教室の掲示物やロッカー、トイレなんかは生徒の雰囲気が透け見えるような気がして。
なんとなく気にしていました。
それと、防犯面。
どこかから侵入されやすい、覗きやすいような場所はあるのか、っていうのは気になりました。
最近でも刃物を持った少年が侵入して、なんてニュースありましたし、どこの学校でも気をつけてはいることでしょうけどね。
説明会に行ったら文化祭に行く必要はないか?
説明会に行ったら、もう文化祭に行かなくてもいいか?
これはですね、行くことをおすすめします。
やはり生徒の雰囲気って大事ですし、文化祭では先生と生徒が話している様子も見えるので、関係性がわかります。
また生徒からしか聞けない情報もあったりします。
ある学校では学食があるのですが、昼休み、すごく並んで食べる時間がなくなる勢い、なんて情報は生徒情報でした。
説明会では学食があることや設備は紹介されますが、並んで食べる時間がなくなりそうだから熱いラーメンは食べるの大変で……なんて話しは教えてくれませんw
在校生ならでは情報もなかなか面白いし、有益です。
推薦について説明会参加が必須でないならば、文化祭に行って生徒の雰囲気を見ながら学校見学をして、そこで開催されている受験生向けの個別相談会に参加するのが一番学校の感じを把握できると思います。
ただし、昨今コロナだけでなく防犯上でも文化祭の在校生保護者以外の参加については、受験生とその保護者のみ、それも事前予約制!というところが多いので、余裕をもって予約開始時期を把握しておく必要があります。
ちなみに我が家は、進学予定の高校に3回足を運びましたw
1回目→学校説明会でムスメがその高校をすごく気に入る
2回目→文化祭で生徒さんの雰囲気を見たり、学校の様子を直接訊いて第一志望に決定
3回目→学校説明会の個別相談会で授業料など募集要項に掲載されている料金以外に、どんな費用がいつどのくらいかかるのかを確認
説明会に足を運んだ高校のひとつに、授業料以外に数百万の留学費用必須という学校がありました。
これは学校ガイドには載っていない情報で、説明会で知らされた情報です。
事前に知っていたら見学にすら行かなかったなって思ってみたり😅
学校やカリキュラム自体は素晴らしかったですが、さすがにそこまでの費用は無理だなと思って、ムスメに、ごめん、ここは無理って言いました。
幸いムスメが、ここがいい!と気持ちを決めた後に、もう1校くらい見ておこうかと相談して行った先で、大本命の学校ではなかったというのがせめてもの救いです。
それでも、ムスメに可哀想なことしちゃったなって思いました。。。
まとめ
高校受験前の学校説明会。
結論としては行った方がいいです。
もう来月4月からは新学期スタート。
4月くらいではまだ新年度の学校見学会、学校説明会のお知らせは掲載されていませんが、前年度にはいつ頃開催されたかの情報は探すことができると思います。
その開催予定の1ヶ月半くらい前から予約開始がいつかなどの情報が掲載されるかと思うので、志望校が決まっていない人ほど早くスタートをきって、あちこちに見てくるといいと思います。
実際に足を運ぶことで、通学時間がどうか、乗り換えが大変そうかなどが見えてきますしね。
○○部が強いから絶対ここに通いたい!と思う高校でも、通学がすごく大変だと朝練があった時つらいのでは?なんて検討材料にもなります。
また、通学途中にコンビニがあれば、お昼はここで買うのかな、とか、駅前の雰囲気なども中学生より帰り時間が遅くなりがちな高校ではチェックしておきたいところですし。
中3の1学期最初などは、周囲は受験生と呼んでくるけれど本人はさして自覚もないなんて子も多いと思います。
学校説明会で、高校進学をぐっと具体的に意識して、希望の高校に出会えるといいですね。
読んでくださってありがとうございました。