どうする?通学自転車のヘルメット 自転車の対人賠償保険も必要?

高校生ともなると、通学で自転車を使う子も多いですよね。
ヘルメット、被らせてますか?

親御さんでも自転車に乗る時にヘルメットを着用しいてる人ってほとんどいないんじゃないでしょうか。
そういう大人はほとんど見かけないし、小学生あたりの子ども達でも被っているのはほとんど見ないです。
かろうじて、保育園や幼稚園帰りと思われる小さな子どもが、お母さんの乗る自転車に乗せられてヘルメットを被っているのを見るくらい。
それ以外はほとんど見ないです。

さて。

2023(令和5)年4月1日から、自転車のヘルメット着用が全年齢努力義務となります。
これまでは13歳未満の子ども達が自転車に乗る際はヘルメットをかぶってくださいね、だったのが、全年齢、自転車に乗る時はヘルメットを着用しましょう!と変わります。

ムスメが小さかった頃は、私が自転車に乗せる場合も、自分で乗るようになってからもヘルメットは必ず着用するというルールにしていました。
小学校低学年くらいの間まではつけさせてたかな。
当時、小学校でもヘルメットをかぶって自転車に乗っている子はあまりいなくて、ムスメが嫌がっていた覚えがあります。

とはいえ、ヘルメットを被っているかどうかは万が一の際に命に直結しますし、交通事故の7割が頭部に致命傷を負って死亡なんて話しも聞くので、必要なことは間違いない。

久しくヘルメットなしで自転車に乗ってきていましたが、4月からの改正道路交通法の施行に伴い、再度自転車に乗る際はヘルメットを被るというルールを、今度は親子ともどもで実行することにしました。

目次

どうする?通学自転車のヘルメット 自転車の対人賠償保険も必要?

努力義務は義務とは違うの? 罰則罰金はいくらなの?

まず、今回のヘルメット着用については、「義務」ではなくて「努力義務」です。

警視庁のHPから引用しますと

これまでは、

2023年3月31日まで

道路交通法 第63条の11
児童又は幼児を保護する責任のある方は、児童又は幼児を自転車に乗車させるときは、当該児童又は幼児に乗車用ヘルメットをかぶらせるよう努めなければならない。

というものでした。
けれど、2023年4月1日からはこのような変更となります。

2023年4月1日から

道路交通法 第63条の11
第1項

自転車の運転者は、乗車用ヘルメットをかぶるよう努めなければならない。
 
第2項
自転車の運転者は、他人を当該自転車に乗車させるときは、当該他人に乗車用ヘルメットをかぶらせるよう努めなければならない。
 
第3項
児童又は幼児を保護する責任のある者は、児童又は幼児が自転車を運転するときは、当該児童又は幼児に乗車用ヘルメットをかぶらせるよう努めなければならない。

まあ要は、これからは年齢に関係なく自転車に乗る人、乗せる人はみんなヘルメットをかぶってね!ということですね。

これについては努力義務なので、絶対にやれ!という義務とは異なります。
ですから、

ヘルメットを被らなかったからといって罰則も罰金もない

です。

でも、リスクが高いことをは間違いなく、時速30kmまで出せる電動キックボードが免許なしで走ってOKなんていう昨今、脅威は車だけじゃないですからね!
やはりムスメともどもヘルメットは準備しようと思います。

ヘルメットは邪魔!荷物になるよね!問題

ヘルメットをかぶらなくてはいけないことよりも、ムスメも私もこれが一番の問題。

ヘルメットはずしたあと邪魔

学校に持ってかなくちゃいけないのヤダ~

これがバイクだったら、シートのところにヘルメットの収納スペースがあったりするようですが、自転車はそうはいきません。
かといって、カゴに入れっぱなしにしていけば盗難待ったなしなのは目に見えています。
カゴにつないで鍵をつけたとしても、ヘルメット側の紐になど繋ごうものなら簡単に切断できそうです。

そこで調べてみると、こんなものを見つけました。


折りたためるヘルメットです。
リンク先にヘルメットを折りたたんだ時の画像もありましたが、学校の鞄……は無理かもですが、リュックなどであれば入れるのも(普通のヘルメットに比べれば)アリかな?という感じです。
ただこれはちょっとお高いですがw

最近TVCMで見かける防災頭巾がわりのヘルメット。
あれは落下物に対応するもので、自転車などで転んだりする側面の衝撃などには充分対応できないようですが、自転車ヘルメットもあのくらいコンパクトに折りたためたらラクでいいですよねぇ。

ところで、ヘルメットには安全基準というのがあって、SGマーク・CEマーク・CPSCマークなんて聞いたことありますでしょうか?

SGマーク一般財団法人製品安全協会の定める、対象製品ごとの基準(SG基準)に適合していると認証された製品に対してはSGマークが表示されている。
SG=Safety Goodsの略
CEマーク製品をEU加盟国へ輸出する際に、安全基準条件(使用者・消費者の健康と安全および共通利益の確保を守るための条件)を満たすことを証明するマーク
CPSCマークアメリカ合衆国消費者製品安全委員会が定める安全基準です。世界で流通しているヘルメットの中では、標準的な安全規格といえるマーク

安全性をより確保するという意味では、上記いずれかのマークがあるヘルメットだと安心ですね。

なおSGマークについては一般財団法人製品安全協会に下記のような記載があります。

SGマークが貼付された製品がかかわる事故で、それが製品の欠陥によるものと判断された場合に治療費等(人的損害)を賠償します。
賠償額の上限は一事故当たり1億円で、この範囲内で一人当たり最大1億円です。
日本で発生した事故に限定され、その製品の耐用年数内で製品の設計上、あるいは取扱説明書の重大な欠陥によって生じた事故を除き、その製品に表示されたSGマークの表示有効期限内に発生した事故が対象となります。

無条件で補償、というわけではもちろんないですが、もしもSGマーク付けてる製品に欠陥があったんなら補償するよ!って話しですね。
ヘルメットは基本的に新品購入後3年以内がこの補償対象となります。

先ほど記載した折りたたみできるヘルメットはCEマークを取得している製品でした✨
ちょっとお高いけど、色も選べるみたいだし、あれにしようかなぁ🤔
でもSGマークのもののほうがいいかなぁ……。

新学期準備の出費が続く中、ヘルメット代金まで加算されてくるのは痛いですが、まあしょうがない。

そうそう、ヘルメットを購入する前に、お住まいの地域の自治体HPをぜひチェックしてみてください。
今回の法令施行にあたり、自治体によるのですがヘルメットの購入代金を1000円とか2000円とか助成してくれる自治体があります。
ご自身のお住まいの地域がどうなのか、助成があれば手続き方法など確認してからの購入をお勧めします!

自転車にまつわるもうひとつの努力義務 保険の加入

自転車の保険、入ってますか?

ここ何年かで、自転車側が加害者となった事故で、億単位の賠償なんてニュースも目にするようになりました。
スマホを見ながらのながら運転なんてもってのほかではありますが、事故はいつ被害者加害者になるかわからないもの。
こればっかりは神のみぞ知るってやつです。
……いや注意で防げるものも多いけどね。

自転車保険は地域によっては努力義務でなく義務!

国道交通省によると自転車保険の加入が義務となっているのは2022(令和4)年30都府県が義務、9道県が努力義務でした。

自転車損害賠償保険加入は義務!という都府県

宮城県、秋田県、山形県、福島県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、長野県、新潟県、静岡県、岐阜県、愛知県、三重県、福井県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、香川県、愛媛県、福岡県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県

*上記のほか、政令指定都市では岡山市において義務条例を制定済

自転車損害賠償保険加入は努力義務という道県

北海道、青森県、茨城県、富山県、和歌山県、鳥取県、徳島県、高知県、佐賀県

加入は義務!が6割、努力義務をあわせると2022年の段階で既に8割以上が自転車保険の加入を義務、推奨しているということになりますね。

思ってた以上に義務としているところが多いな…

大変!すぐに加入しなくちゃ!の前に確認すべきこと

自転車の賠償保険、義務ということならすぐに入らねば!

の前に、ぜひ確認してみて欲しいことがあります。

火災保険などの損害保険に入っている場合、個人賠償責任について保険に含まれていたりします。
家で加入している損害保険について、ぜひ確認してみてください。

それと、新学期に学校で児童の賠償保険など任意の保険の案内をされると思うんですが、あれにも自転車の賠償保険の記載があると思います。
確認してみてくださいませ。

そのほか、ご自身が加入している保険を一度見渡してみてください。
自転車などの事故賠償をカバーできるケースがあります。

自転車保険のお値段

自転車損害賠償保険は月々の掛け金はそれほど高額ではないですね。

たとえばクレジットカード会社が時々保険に入りませんか~?とDMを送ってくることがあると思います。
ああいう個人賠償の保険も月に数百円程度~のことが多いです。
ただし、保険料は安くてよかったけれど、いざ賠償しようと思ったら全然足りない!なんてことにならないように、よくよく内容は確認することをお勧めします!!

それと、個人で加入する保険に家族まで網羅する保証がついてたり、つけることができる場合もありますので、よくよく吟味してみてくださいませ。

ヘルメット同様、もしもに備えてのことと割り切って、どこかしらに加入しておくのが安心ですね。

まとめ

・自転車に乗る時のヘルメットは努力義務で、違反しても罰則はない。
 ……でもしたほうがいい。

・ヘルメットだけでなく自転車に乗る場合、自賠責保険の加入が必要。自治体によっては義務。

いかがでしたでしょうか。
 
新学期に備えてどんどんお金が飛んで行く感がありますが、子どもの安全、稼ぎ頭の私の安全のため、まずはヘルメットを購入しようと思います!

追記
3月下旬にヘルメットを購入しました。
かなり売れているようで、売り切れのモノが多かったです。
お店の人曰く、やはり売れているようです。
ぱっと見普通の帽子に見えるようなデザインのものもありましたよ!
まあ髪型を気にするお年頃だとヘルメットを嫌がるのに変わりないかもしれないですが、そこはやはり自分の命を守るために!
自分は気をつけてても、気をつけてくれない車って一定数いますしね。
 
実際に被ってみると、頭へのフィット感が型によって若干違ったりするので、可能であれば出掛けて行って、試着してから購入がお勧めです。

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